木のおもちゃ作家

木工作家を漫画家にたとえると・・・

木の世界が好きで「ウッディライフ」「ウッディ専科」等の雑誌を愛読して来ました。
そんな中でも木のおもちゃに魅かれ、この人の作品いいなあ、と強く思った木のおもちゃ作家が3名います。
それぞれの作家を自分が好きな漫画家にたとえます。

1.小黒三郎  「遊プラン」

組み木の立体パズルの第一人者
木のおもちゃ作家の世界では漫画でいうと「手塚治虫」に匹敵すると思います。
私のお気に入りは十二支時計と十二支パズルです。
創和出版から数多くの本が出版されています。

小黒三郎の組み木 大月出版より
ーあとがきー
私は、幼い頃、ろう石や白ぼくの粉にまみれて家の前のアスファルトの路面に座り込み、電車や自動車の絵を描いて終日過ごしていた。少年時代も絵が好きだった。

 

 

2.小林茂  銀河工房

本屋で手にした「手づくりの木のおもちゃ」婦人生活社
小黒さんの動物に馴染んでいたのが小林さんのデザインを見て「ウワッ!面白い!」と思いました。
手塚漫画に馴染んだ後劇画に新鮮さを感じたのと似ています。
「ゾウのスタンディングパズル」は秀逸です。
長野県上田市の山奥に工房があり展示会も含め三度くらい訪れました。
工房を訪ねたおりには一緒に将棋を指していただき、インターネットが普及し始めた頃メールのやりとりもさせていただきました。
漫画家を目指していた私のバイブル書である「漫画家残酷物語」の作者「永島慎二」に匹敵します。

本の中の深田雅人氏のイラストもとても素敵です。

 

 

「手づくりの木のおもちゃ」あとがきよりーーーーーーーーーーーーーー
料理をつくったり、自転車を乗りこなすように誰でも簡単に木のおもちゃがつくれないものかと考えるようになりました。
プロだけが木工をするのではなく、たとえば子どもの成長にいつもかかわっているお父さんお母さんが、自分の子が一番欲しがっているものを心を込めてつくることができれば、それ以上のおもちゃはどこにもありません。

特にワクワクさせられたスタンディング動物パズルシリーズです。
これらの図面はウッディ専科に連載されていました。
どこを持ってもそれぞれのピースが入り組んでいて落ちない、という事がすごいです。

3.中林影

電動糸鋸で作る木のパズル等にはまっていた私に「こんなのもあるよ!」と一石投げかけてくれた作品群です。
小刀やナイフで削った素朴な世界。仏師円空の作品を彷彿させます。
子供の頃肥後守を使っていろいろ作った楽しさを思い出させてくれました。
良質の漫画を世に送り出し日本よりもフランスで評価された「谷口ジロー」氏の世界です。

まえがき 「木の遊具」大月書店 より
木が好きな友人へーーーーー
木と仕事をしてきて、15年たちました。子どものころから木に対する憧れは強く、思いおこせば、私のそばにはいつも木があったような気がします。
木の仕事を1冊の本にまとめてはいかがですかと、お話しをいただいたときに、頭の中にうかんだのは、作るための本ではなく、創るための本にしたい。木を傷めつけるものではなく、木と友だちになれるようなものにしたい、ということでした。

こんな子供が木工作家になったーーーーーー
今もたいしてかわりはないが、私はとても暗い少年だったように思います。
ー中略ー庭の中には池もあり石がきもあり、林も畑もあり、兄たちが飼っていたウサギやイヌやニワトリ、小鳥、ネコなどもいて、その中で1日中遊んでいても退屈することはありませんでした。

読み物としても共感できる事がいっぱいの本です。

2011年からはじめたブログ「絵&木」でもアップしています。
「トムソーヤの小屋」

「木のおもちゃをつくる」こちらはデザインを見てて飽きる事がないくらいです。

玩具作家の世界 ウッディ専科31号 1993年

平成5年1月号は木のおもちゃ作家29名の特集でした。
24年前のそれぞれの作家の思いが伝わってきて何度も読み返し中はボロボロになってます。。
何人か紹介させていただきます。
伊藤英二 妖精たちと遊ぶおとぎの国、森の美術館「木夢」
24年前思い描いていた夢は実現されました。

遠藤裕  木のおもちゃ職人選手権TVチャンピオン
必要なのは、技術と資金と場所。それともう1つはお得意様。それらがあっても"木”にかじりついても、という粘りがないと続かない。機械加工にしても治具のできない人は、職業としてではなく楽しみとしてやったほうがいいでしょう。
和久洋三 童具館
寺内定夫 てのひらえほん
西田明夫 現代玩具博物館・オルゴール夢館
徳島忠久 木遊舎
私が自分の手で作っていきたいんです。確かに効率は悪いですがそれにこだわっていきたい。だから儲からないのかなぁ(笑い)。でも貧乏と引きかえに、気ままな時間を得ていますから。
その後徳島さんのおもちゃは八ヶ岳倶楽部の柳生博さんの目にとまり成長をとげました。
柳生さんから電話をいただいた時「何の冗談か?」と思ったそうです。

更新日:

Copyright© 木のクラフト工房イトノコ , 2018 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.