山村の小学校の図書室でお仕事をされているMさん。
1個100円のミニ恐竜を3個購入されていきました。
1ヶ月後くらいにお見えになって聞かせていただいたお話し。
恐竜を購入した時は何となく気に入っての事だったのですが、その恐竜を小学校の図書室の台に飾っておいたそうです。
3年生の男の子Aくん。
Aくんは本に興味は持ちそうにない感じの男の子で図書室にもほとんど顔をみせなかったようです。
それまでMさんとそんなに言葉も交わしたこともなかったそうです。
そんなAくんがある日、木の恐竜について質問してきたそうです。
「これ?先生が作ったの?」
「ううん、違うよ。先生の友達が作ってるんだよ」
「ふうん・・・・」
それから時々図書室に顔を見せるようになって、ただ恐竜だけを見に来て触ったりして帰って行くという。
ひと言ふた言話しをすることもあったそうですが、それでも本を借りたりはしてなかったそうです。